バックスの中核、K・ミドルトン
まだやってます。
約1ヶ月ぶりの更新は今季のバックスを支える若手、
クリス・ミドルトン(ミルウォーキー・バックス)。
Photo by Gary Dineen/NBAE via Getty Images
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現在ミルウォーキー・バックスはイースト6位に付けており、プレーオフ進出圏内にいる。
昨季のバックスは15勝67敗と散々なシーズンだっただけに、今の33勝29敗というのはかなりサプライズな出来事だろう。
5位のワシントン・ウィザーズが35勝28敗なので、さらに浮上する可能性も十分ある。
なぜこんなにもバックスの調子が良いのかという話になると、ブランドン・ナイト(現フェニックス・サンズ)やヤニス・アデトクンボ、ジェイソン・キッドHCなどが話の切り口にされがちだが、クリス・ミドルトン(Khris Middleton)という男を忘れてはいけない。
今回はミドルトンについて書きたい。
今季NBA3年目の彼は、ダミアン・リラードやテレンス・ロスらが指名された2012年のNBAドラフトで、2巡目全体39位よりデトロイト・ピストンズに指名される。
テキサスA&M大出身のミドルトンは3年次に平均13.2得点、2.3アシスト、5リバウンドを記録。
リバウンドに積極的なスイングマンといった感じか。
ミドルトンのルーキーイヤーはNBADリーグに行ながらも27試合に出場。
平均17.6分、6.1得点という結果だった。
12-13シーズンが終わるとブランドン・ナイト、ブランドン・ジェニングスらが絡むトレードによってバックスに移籍する。
若返りと再建を目指すバックスは進んでミドルトンを起用し、結局全82試合にフル出場し64試合では先発を果たした。
平均30分、12.1得点。
FG成功率44%、3P成功率41.4%、FT成功率86.1%とまずまずの成績だった。
しかしチーム成績はガタガタで、今後の展望が芳しくない状況。
特にミドルトン含めディフェンスが崩壊していたとみる。
14-15シーズンはデューク大からドラ2のジャバリ・パーカーや、ブルックリンを指揮していたキッドHCを迎えた新たなバックスが誕生した。
シューティングガードにはミドルトンのほかにO.J.メイヨとジャレッド・ダドリーがいるが、試合を重ねるごとにミドルトンの起用が多くなった。
シュートの正確さやフォワードのポジションでも起用できるという勝手の良さがあるからだろう。
現在彼は59試合に出場し38試合で先発。
平均28.2分、12.4得点、FG成功率47.4%(280-591)、3P成功率42.6%(78-183)、FT成功率(93-109)、2アシスト、4.6リバウンド、1.6スティール、1.2ターンオーバーを記録。
シュートの成功率もさることながら、スティールの調子が良い。
1ターンオーバーあたりのスティール数は1.28本とリーグ6位だ(1はトニー・アレンの1.5本)。
ミドルトンのディフェンスもかなり良くなっている。
NBA.comによればミドルトンにディフェンスされるプレーヤーは3Pが4%、2Pが5.2%落ちるとのことだ。
これはかなり優秀な値であり、キッドHCのディフェンスシステムにマッチしているといえるだろう。
チームディフェンスとしても、昨季の103.7失点(リーグ25位)から96.4失点(リーグ5位)と素晴らしい変化が見られている。
ミドルトンがコートにいる間のプラス/マイナスはプラス7.6ポイントでチーム最高。
つまり、彼が試合に出ている間はオフェンスでもディフェンスでもチームにかなり良い影響を与えているということだ。
ミドルトンのオフェンスはジャンプショットが上手くなったなー、コーナーからの3Pいいねー、という感じ。
今季のベストパフォーマンスは3月7日のワシントン・ウィザーズ戦。
37分出場し30得点、1アシスト、9リバウンド、2スティール、2ターンオーバー。
4連敗中だったチームをキャリアハイの30得点で牽引し、勝利をもぎ取った。
バックスのポイントガードがブランドン・ナイトからマイケル・カーター=ウィリアムズになったこともあって今後も面白そう。
ミドルトンはミドルが得意 。
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