開花したドレイモンド・グリーン
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ドレイモンド・グリーン(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)。
Photo by Nathaniel S. Butler/NBAE via Getty Image
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●前評は、即戦力だが太っていて走れない
今シーズン最高のチームと言えば多くのNBAファンたちが口をそろえて、ゴールデンステイト・ウォリアーズというだろう。
かのチームは現在NBAファイナルでチャンピオンになるために闘っている。
今回はそんなウォリアーズのメンバーから、NBA3年目にして25歳のドレイモンド・グリーン(Draymond Green )をピックアップしてみたい。
ミシガン州立大出身の彼はアンソニー・デイビスやダミアン・リラードらが指名された2012年のNBAドラフトにエントリー。2巡目35位でゴールデンステイト・ウォリアーズに指名された。
当時のグリーンの評価と言えばバスケットIQが高く、ディフェンスの即戦力として期待されるものの、太っていて走れないという感じだった。
ルーキーイヤーとなった2012-13シーズンは79試合に出場。
平均2.9得点3.3リバウンドでチーム久々のプレーオフ進出に貢献する。
2年目となった昨季は82試合に出場し12試合で先発。
平均6.2得点5リバウンドを記録。
チーム22年ぶりとなるシーズン51勝に貢献したが、プレーオフ一回戦でロサンゼルス・クリッパーズに惜敗した。
201㎝102㎏のグリーンは急成長のウォリアーズに欠かせないピースになっていく。
●ポテンシャルの開花とプレースタイルの変化
ゴールデンステイト躍進のシーズンとなった今季。
同時にグリーン自身もさらに自らのポテンシャルを開花させる。
シーズン79試合に出場しすべて先発。
平均31.5分、11.7得点、FG成功率44.3%(339-765)、3P成功率(111-329)、FT成功率(132-200)、3.7アシスト、8.2リバウンド、1.3ブロック、1.6スティール、1.7ターンオーバー。
全てにおいてキャリア最高の成績を残した。
今季のハイライト
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特にグリーンの武器であったディフェンスにおける成長は特筆すべきものであり、カワイ・レナード、クリス・ポール、デアンドレ・ジョーダンそしてトニー・アレンとともにNBAオールディフェンシブファーストチームに選出された。
完全にドラフト時の評価を覆し、どんな相手でもオールラウンドに、そしてタフにディフェンスができることを証明して見せた。
シーズン67勝という快挙を成し遂げたウォリアーズだが、グリーンのプレースタイルにも変化が見られた。
今まではディフェンスリバウンドをもぎ取り、ガードにパスするのが彼の役割であった。
そのようにコーチからも教えられていたし、彼自身もそうするのがベストだと思っていた。
しかし、キャリアを重ねていくにつれグリーンの役割というのも大きくなっていく。
今季はグリーンがディフェンスリバウンドを保持した後、自らフロントコートまでボールを運び、その間に両ウィングにフリーになったステファン・カリーやクレイ・トンプソンを見つけパスをする場面が多くなった。
つまり、ディフェンスだけでなくオフェンスの起点としても存在感を示すようになったのだ。
彼は今自分には何が出来て、何が出来ないかということを理解しつつある。その過程の中で新たな自分の役割を見出そうとしている。
3Pを打つ割合も年々増えていき、ペイント内でファイルを誘う力強いプレーも増えてきた。
●ファイナルで求められるプレー
やはりグリーンはディフェンスが中心となるだろう。
ここまで7.5リバウンド、1.3ブロック、2.5スティールと良いパフォーマンスだ。
ウォリアーズはチームディフェンスの優れたチームでもあるため、彼が先導し続けていくことが必要だ。
接戦が続くファイナルだったが、前試合は差を付けて勝利したことは大きいといえる。
オフェンスは調子が浮つかなかったが、第4戦では17得点6アシ7リバを記録。
次の試合の期待も膨らむばかりだ。
第5戦は現地14日、ゴールデンステイトのオラクルアリーナで行われる。
グリーンダヨ~、ウォリアーズは突っ走る 。
華麗なブロック
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